A-POC ABLE

MANUFACTURE

Brand Film - Direction + Produce

「A-POC=A Piece Of Cloth(一枚の布)」から始まる服づくりを続けるISSEY MIYAKE。1998年に「A-POC」を発表し、2021年3月には宮前義之氏が率いるエンジニアリングチームが「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE」をスタートさせ、一枚の布から広がるアイデアを多彩に生み出しています。
本作は、一枚の布が生まれて服になる実験的で楽しいプロセスを、ユニークなアングルと軽快なリズムで紹介するムービーシリーズです。

©ISSEY MIYAKE INC.

TYPE-A

一本の糸が布になり、色をまとい、服になる。そのプロセスにあるすべてを巡るものづくりムービーの第一弾。1998年の「A-POC」のスタートを象徴し、時代と共に色も編み地も改良を重ねてつくられてきた服が、このチューブニットです。糸、機械、人の手、そのすべてを具体的に実直に追うユニークな映像シリーズの始まりです。

©ISSEY MIYAKE INC.

TYPE-O

熱を加えることで特殊なプリーツを生むスチームストレッチ技法にフォーカス。プログラムを駆使した独自の幾何学模様の布が、熱を加えると瞬く間に、無数の山と谷の立体に。そのひみつは、熱によって収縮する糸の織り込み率。緻密な計算からデザインされた不思議で楽しい布の変化にクローズアップしました。

©ISSEY MIYAKE INC.

TYPE-S

スチームストレッチの技法を活かして生まれた蛇腹形状のクリースにフォーカス。緻密なプログラムを実装したジャガード織機が立体のクリースとパターンを「織り」によって形成。一万本以上の経糸を制御する針の動き、微妙な加減で熱を加えるスチームとプレスの手仕事。一枚の布から、用の美を兼ねた立体の服になるプロセスには、無数のテクノロジーと勘がありました。

©ISSEY MIYAKE INC.

TYPE-U

形状記憶素材を特長とする一枚の布にフォーカス。形状記憶のひみつは、ジャガード織機とポリエステル糸の複雑な織り重なり。すべてのパーツが一枚の布に織り込まれ、断裁することでジャケットにもなるという楽しさが、実直なプロセスの記録から浮かび上がります。

©ISSEY MIYAKE INC.

TYPE-P

プリントから生まれるプリーツにフォーカス。手捺染(てなっせん)という染色技法で、寸分のズレもなく糊や染料が擦られた一枚の布は熟練の職人技。リズミカルに上から下へと版を擦る職人の姿もそこから生まれる色彩も、熱をかけると特殊な糊によって生地が立体的に膨らむ様子もユニークです。

©ISSEY MIYAKE INC.

TYPE-B

生み出された一枚の布には、あらかじめ服の設計がボンディングによって表現されています。あとはハサミで切り出して縫製の工程へ。直線的なカッティングと幾何学的な凹凸がユニークな「TYPE-B」のパンツとなります。A-POC ABLE ISSEY MIYAKEのデザイン思考を、熟練の職人技と新しい発想の技術、そしてそれらをつなぐ柔軟なアイデアで実装しています。

©ISSEY MIYAKE INC.

Director+Cinematographer + Editor: Seiichi Hishikawa
Co-Cinematographer: Kazuo Tsujimoto
Production Assistant: Akari Murayama
Producer: Keiko Iino
©ISSEY MIYAKE INC.